アフターマーケット用のパーツ(当時物、再生産品、継続生産品)について
当社で扱っているパーツは当時物と言われる物は基本的に扱っていません。車両生産が終了後に生産されている物ばかりです。まれに当時物らしき物が入荷する時がありますがその場合でも当時物(確定出来ない事もあります)とは表示しませんのでご理解下さい(当時物とは新車時に装備されている又は新車生産時に生産されたパーツです、後日発売された物には設計変更やパーツ番号が他のモデルと互換性があれば変更になり新車時の装着部品と異なる事があるからです)純正部品(純正とはメーカー純正パッケージに入っている物だけですが純正には5ヶ、10ヶ単位で販売されている物もあり1ヶ単位で販売の場合、純正でもパーケージがなくなる場合もあります)が生産中止になり他メーカー品しか入手出来ないこともあります。特に車両生産終了から10年以上経過された車種について多く見受けられます。当社で販売しているパーツは車両の維持(メインテナンスを行う上で)に必要と思われるパーツ類が基本です。最近では自動車メーカーもいろいろな国でパーツを生産していますが、英国車といえども、パーツは英国で製造しているとは限りません。パーツによっては生産国が多数になっている場合がありますが、使用には問題がありません。当社で扱っているパーツでもフランス、イタリア、ドイツ、ベルギー、マレーシア、インドネシア、タイ、チャイナ、台湾、ブラジル、日本等の国々で製造されています。

 1.
新車生産時に生産されたパーツはメーカーの組み立て用とアフターマーケット用に分かれています。しかし新車生産用とアフター用ではパーツそのものが異なる場合もあります、ボデーパーツで言えばフェンダーやボンネット等は新車組み立て用には塗装がされていないプレス状態のままです、ホワイトボデーが完成した後に塗装行程に回りますが。アフター用のフェンダーやボンネットはとりあえず錆止め用の塗装がしてあります。又ボデーサイドパネルは新車用には一体で出来ていますがアフター用ではフロント用、リヤー用に分かれている場合もあります。
 2.新車生産時とは2005年モデル・2006年モデルというように欧州ではxxxx年モデルといい毎年10月に次年度のモデルが発売され本年9月までに生産されたモデルは旧タイプになり生産が中止されます、従って10月以降に生産された旧モデル用パーツは再生産パーツになると当社では考えています。(新車生産時のように常時ラインで生産される訳ではありません、流通在庫に合わせ生産されていると思われます)
 3.特にブレーキ、電装品等パーツについて 自動車メーカー純正には自動車メーカー純正のパッケージに入っていますが、パーツメーカー品には自動車メーカーのパッケージに入っていませんので、これはNON GENYUINEになります、パーツメーカーは他の自動車メーカーにも同じ物を供給している場合もあると思われます。A自動車メーカーのB車は生産終了しましたが、M自動車メーカーのD車は現在生産中で今でも同じパーツを供給している場合、従ってこれらのパーツも当時物とは考えられませんし、再生産品になるとも思えません。
 4.参考パーツナンバー オリジナル12345-456-001 設計変更後12345-456-001A このように末尾が変更されるだけで互換性がある場合、ASSY交換で互換性がある場合、全く互換性がない場合の3種類に分かれますが、使用できる場合(互換性がある場合(材質変更等)には形状や仕様が異なっても問題はないと考えています)例えば物にもよりますがガラスからプラスチックに変更、アンチモンからアルミに変更、アンチモンからプラスチックに変更された場合。メーカーは常にコストダウンに挑戦しています。
 5.30年も前の生産品の多くは職人技という技術があり、見た目にはきれいに完成されていますが精度についてはばらつきがあると思われます。現在ではソフトやハード面においてCAD/CAM技術により製品の精度ばらつきはなくなりましたが、なんか機械的で味がなくなってきています、30年前の設計品を今の設備で生産された物は機械的で味のない物となっていますが精度については問題なく使用できます、しかしながら問題もあります。当時に設計された物と同じ材質の物と、異なる材質の物とがあることを認識していただくことも必要です。
 6.メッキについて クロームメッキは現在では素材に直接行われていることが多くなりました、1960年代までは素材に銅メッキをかけその上にクロームメッキを行っていた事も合ったようです。今では銅公害により銅メッキはされていませんので地肌にプレス時の傷、バフ時の傷等が残っている場合もあります。ユニクロ・クロメイトについてもその都度クロメイトがユニクロに変更される場合もあります、又その逆もあります。
 7.基本設計が30年前の物については現在生産されても性能(商品クオリティ)が高くなるとは限りません。なぜなら車両生産時の図面が基本になっているため設計変更を除き同じ物が生産されています。従って、現在生産されている物でも、性能が向上しているとは限りません(一部では向上している物もあります)
 8.純正パーツについて 純正パーツには2種類存在する場合があります。基本的に純正部品は自動車メーカーが組み立て時に使用した部品が純正になり第2ブランド品は純正互換品になります(最近当社に入荷したクラッチディスクは純正がコイルスプリングダンパー仕様でしたが第2ブランド品はラバースプリングダンパーになっていました) ローバー=ユニパーツ トヨタ=DJ ニッサン=ピットワーク ホンダ=ハンプと言うように第2ブランドがあります。
 9.先にも書きましたがNON GENYUINEとは優良パーツ、社外パーツとも言いますが純正品が生産終了になったときに唯一頼りになるのがこれらの互換メーカー品です。これらのパーツも多く扱っています。最近では、日本でも医薬分業が多くなってきましたが、自動車部品でも同じ事が行われていると思われます。
 10.最近の車両で特に代わってきたのはエンジン、ブレーキ関係のパーツです、基本的にエンジンは、オーバーサイズのピストンや、アンダーサイズのメタルがリストからなくなっています、中にはクランクシャフト・コネクティングロッド・ピストンのパーツ番号がなくショートブロックのみの扱いになった車両もあります。ブレーキ関係ではマスターシリンダー、ディスクブレーキキャリパー、ホイールシリンダーでインナーキットの設定がなくなりつつあります。
 11.最近ではほとんど使用されていないパーツがあります、最近のヘッドランプは異形ヘッドランプになりデザイン上、車種ごとに異なっています。特にシールドビームと言われたヘッドランプ自体がバルブになっている物は現在ではほとんど使用されていません。従って古い車両の場合入手が困難になっている場合もあります。十数年前までは7インチ丸形シールドビームはごく普通に採用されていましたので1,500円前後で、販売されていましたが、現在では純正品が9,000円前後で販売されている物もあります。ヨウ素球(H4)ランプユニットの方が安価になっていることもあります。古い車両にH4式を取り付ける場合には注意が必要になる場合もありますので、修理屋さんにご相談いただければ解決すると思います
 12.ここ数十年来車両は車体番号(シリアルナンバー)により部品の管理が行われています、従って車体番号(日本国内で打刻された様式は日本国内で登録が必要な為のものでその車両の補修部品用の製造シリアル番号とは関係がありません)が重要になっています。特に少量生産車においては他車の部品流用が多く、ベース車両の車体番号が必要になる場合もあります。(ジネッタ、ケーターハム、マイダス、GTM、バーキン等は車体メーカーになりますのでエンジン、ミッション、デフ等は他車種からの流用)現在(多くの欧州メーカー)では17桁(文字と数字の組み合わせ)のシリアル番号で表示されています。従って、ベース車両のシリアル番号が必要になってくる場合もありますので、ご注意ください。これらのことをご理解いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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